2020年第1半期の報告EPS(GAAP EPS)および調整後EPS*は、それぞれ1.11 ドル(約119円)および1.59ドル(約170円)(2019度第1四半期はそれぞれ1.48ドル(約158円)および1.53ドル(約164円))となった。新型コロナウイルスの影響が見通せないことから、同社は、以前発表した2020年通年でのEPS、営業キャッシュフローおよび純売上の見通しはもはや適用できないと決定した。イリノイ州ウエストチェスター発, May 08, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) — 食品製造業界向け原材料ソリューションの世界的なトッププロバイダーであるイングレディオン・インコーポレーテッド(Ingredion Incorporated)(NYSE:INGR)は本日、2020年第1四半期の決算を発表した。2020年および2019年の米国で一般的に認められた会計原則(GAAP) に従って報告されたこの決算には、同社が提示した非GAAP財務指標からは除外されている項目が含まれる。「この難しい時期に、イングレディオンの業務は、当社が営業する国々で食品供給を維持するために「不可欠」と見なされています」、とイングレディオン社社長長兼CEOのジム・ザリー(Jim Zallie)は述べている。「当社のフロントライン従業員が、世界中のお客様のために質の高い原材料やソリューションの提供を継続するために専心していることを、とても誇りに思います。また、この危機が始まって以来信じられなく位くらいのエネルギーと献身を見せてくれている世界中の全ての従業員に対して、深く感謝の意を表します。当社は今後数週間そして数ヶ月、引き続き従業員の安全と、お客様や当社が営業する地域コミュニティへのサービス提供、そして事業継続に注力していきます。」*調整希薄化後1株あたり利益(調整後EPS)、調整後営業利益、および調整後実効税率は非GAAP財務指標である。これらの非GAAP財務指標と最も直接的に比較可能な米GAAP指標との照合については、本プレスリリースに含まれる要約連結財務諸表に続く「非GAAP情報」と題する補完財務情報の項目IIを参照のこと。またザリー氏は、「第1四半期の営業および財務の数字には満足しています。マクロ経済的な混乱の最中でも、当社製品には堅調は需要があり、またスペシャルティー製品のポートフォリオも拡大を続けています。当社では、当社のコスト・スマート(Cost Smart)経費節減プログラムの一環として、営業効率を最大化するために組織の合理化をさらに進めており、2020年の経費節減目標に向けて着実に進展しています。今期終了後、当社は「成長加速ロードマップ(Driving Growth Roadmap)」を推し進め、当社の砂糖削減能力を拡大する高強度天然ステビア甘味料業界の世界的なリーダーであるピュアサークル(PureCircle)の未決定の買収を発表しました」と続けて述べた。さらに同氏は、「第2四半期には、ほとんどが小売食品雑貨店で販売される従来のパッケージ食品分野で強力な材料需要が期待されます。ただし、このパンデミックは食品サービスの取引に大きな影響を与えており、家庭外で消費される食品サービスの食事や飲料に使用される材料の数量は減少するとみています」とコメントした。また「かつて類を見ない未知の状態に直面していますが、当社のチームはこれから現れる独自の問題に機敏に対応し、当社事業の長期的な成長と全ての利害関係者のための価値創造に向けて、当社にとって最善のポジションを速やかに採用すると確信しています」と結論づけた。希釈後1株当たり利益(EPS)
報告EPSおよび調整後EPSの動きに影響を与えると予想される要因**四捨五入しているため、合計は全ての総計とならない場合がある。財務面でのハイライト2020年3月31日現在、総負債とキャッシュおよび短期投資はそれぞれ19億ドル (約2,033億円)と2億8,000万ドル(約299億6,000万円)であった(2019年12月31日の時点ではそれぞれ18億ドル(約1,926億円)と2億6,800万ドル(約286億7,600万円))。総負債増加の原因は、基本的に借入のタイミングであった。2020年3月31日現在の営業からのキャッシュは6,500万ドル(約69億5,500万円)と、前年同期に比べ4,700万ドル(約50億2,900万円)増加した。これは基本的に、運転資金の動きの改善によるものである。 正味資金調達コストは支払利子の減少により、前年同期に比べ400万ドル(約4億2,800万円)減少の1,800万ドル(約19億2,600万円)となった。当四半期の報告税率および調整後実効税率は、前年同期の26.6%および27.1%に比べ、それぞれ42.6%と26.0%となった。報告税率の上昇は、第1四半期にメキシコペソが対米ドルで24%下落したことによる2,200万ドル(約23億5,400万円)の分離税引当金が原因であった。第1四半期の設備投資は9,800万ドル(約104億8,600万円)と前年に比べ1,800万ドル(約19万2,600万円)増加した。これは、当社の工場をベースとしたタンパク質その他の成長プロジェクトへの投資でのキャッシュ支払いのタイミングによるものであった。2020年4月9日には、バミューダーの会社でロンドン証券取引所に上場するピュアサークルの買収合意を発表した。この取引は、規制当局や株主の承認その他のクロージング条件の達成を条件に、2020年第3四半期にクローズの予定である。ビジネスレビューイングレディオン合計
純売上高報告営業利益調整後営業利益純売上高第1四半期の純売上高は、価格面では好調だったものの外国為替変動の影響に相殺されたことから前年同期とほぼ変わらずとなった。外国為替の影響を取り除くと、純売上高は3%の増加となった。営業利益報告営業利益および調整後営業利益は、それぞれ前年同期比5%減の1億5,300万ドル(約163億7,100万円)および同1%増の1億6,700万ドル(約178億6,900万円)となった。報告営業利益の減少は、主にコスト・スマートに関連した資産の処分とリストラの費用が価格面での改善に部分的に相殺された結果であった。調整後営業利益は、価格面の改善の恩恵を受けた。外国為替の影響を取り除くと、調整後営業利益は前年同期比4%増となった。第1四半期の報告営業利益は、調整後営業利益より1,400万ドル(約14億9,800万円)少なかった。これは、コスト・スマートに関連した資産の処分とリストラ費用によるものである。北米
純売上高セグメント別営業利益営業利益第1四半期の営業利益は1億2,500万ドル(約133億7,500万円)と、前年同期とほぼ変わらずとなった。価格面での改善とスペシャルティー製品の販売量増加が、ヘッジの値洗いのタイミングで生じたトウモロコシのコスト上昇に相殺された。南米
純売上高セグメント別営業利益営業利益第1四半期の営業利益は2,600万ドル(約27億8,200万円)と、前年同期に比べ800万ドル(約8億5,600万円)増加した。価格面および販売量の好調さが原材料コストの上昇や外国為替の影響を上回った。外国為替の影響を取り除くと、セグメント別営業利益は前年同期比61%増となった。注:アルゼンチンはハイパーインフレが進んでいることから、米ドル建てで処理している。アジア太平洋
純売上高セグメント別営業利益営業利益第1四半期の営業利益は2,000万ドル(約21億4,000万円)と、前年同期とほぼ変わらずとなった。新型コロナウイルスによる混乱から生じた販売量へのマイナス影響は、営業費用の減少に相殺された。欧州・中東・アフリカ(EMEA)純売上高セグメント別営業利益営業利益第1四半期の営業利益は、価格面での改善が外国為替変動の影響を上回ったなったことから、前年同期比300万ドル(約3億2,100万円)増の2,700万ドル(約28億8,900万円)となった。外国為替の影響を取り除くと、セグメント別営業利益は前年同期比21%増となった。配当金2020年3月、同社は1株当たり0.63ドル(約67円)の四半期配当金を維持し、第1四半期の支払い済み配当金は4,200万ドル(約44億9,400万円)となった。2020年の見通し新型コロナウイルスの影響が見通せないことから、同社は、以前発表した2020年通年でのEPS、営業キャッシュフローおよび純売上の見通しはもはや適用できないと決定した。第1四半期における新型コロナウイルスの影響は比較的穏やかなものであった。同社では、従来型のチャンネルでは、消費者が外出自粛制限を見越して日用品の在庫を増やしたことから販売数量が増加した。これらのチャンネルは、引き続き好調であるとみている。しかし食品サービス・セクターについては、いつどのくらいのペースで消費者が戻り始めるのか、全く見通しが立たない。 南米ではこのパンデミックはまだ初期段階にあり、食品サービス、醸造および菓子セクターでは今後大きなマイナスの影響が考えられる。北米では食品サービスからの需要は数量ベースで落ち込みむと予想しており、またとりわけメキシコでは、政府が課した新型コロナウイルス対策により、醸造量の落ち込みが予想される。欧州・中東およびアフリカについては、欧州ではスペシャルティー製品の強力な売上が見込まれるが、パキスタンでは販売量が減少するだろう。アジア太平洋では、制限が徐々に解除されており、比較的強力な需要の回復が見られるだろう。しかし、この回復が持続するかを判断するには時期尚早である。通年では、報告税率は28.5%から32%、調整後実効税率は26%から27%の範囲となると予想している。確約設備投資は、機器の注文、当社サイトへのアクセス、および請負業者の安全を維持することを前提とすると、2億8,500万ドル(約304億9,500万円)から3億500万ドル(約326億3,500万円)の範囲となるとだろう。電話会議およびウェブキャストの詳細
イングレディオンは本日東部標準時午前9時(中西部標準時午前8時)に、社長兼CEOであるジム・ザリー、およびエグゼクティブ・バイスプレジデント兼CFOであるジェームズ・グレイ (James Gray)主催による電話会議を開催する。この電話会議はリアルタイムでウェブキャスト配信され、また使用されるビジュアル・プレゼンテーション資料はイングレディオンのウェブサイト( https://ir.ingredionincorporated.com/)の「ニュースおよびイベント(News and Events)」の下にある「イベントおよびプレゼンテーション(Events and Presentations)」のセクションからアクセスが可能である。このプレゼンテーションは、電話開始数時間前よりダウンロードが可能となる予定である。ウェブキャストは https://ir.ingredionincorporated.com/より、期間限定で再生できる。今後の発表予定
ジム・ザリーとジェームズ・グレイは、2020年5月13日東部標準時午前11時20分開催されるBMOファーム・ツー・マーケット会議に、バーチャルで参加の予定である。このプレゼンテーションは、同社のウェブサイト(https://ir.ingredionincorporated.com/)の「ニュースおよびイベント(News and Events)」の下にある「イベントおよびプレゼンテーション(Events and Presentations)」のセクションから利用できる。さらに、イングレディオンは、2020年5月20日(水)中央標準時午前9時より、バーチャルで株主年次総会を開催の予定である。この年次総会には、www.virtualshareholdermeeting.com/INGR2020.よりアクセスできる。イングレディオンについて
イングレディオン・インコーポレーテッド(NYSE:INGR) は、シカゴ近郊に本社を置く世界トップクラスの原料ソリューションプロバイダーで、120ヶ国以上の顧客に製品とサービスを提供している。2019年の年間純売上高60億ドル(約6,420億円)超の同社は、食品、飲料、家畜栄養、醸造および産業用市場に、穀物、果物、野菜その他の植物性素材を付加価値のある原料ソリューションに加工して提供している。また世界各国にイノベーションセンターであるイングレディオン・アイディア・ラボ(Ingredion Idea Labs®)や1万1,000人以上の従業員を擁する同社は、消費者と共に協力して、人、自然そして技術の潜在力を集めてより良い生活ももたらすという目的達成を目指している。詳しい情報や同社の最新のニュースについては、ingredion.com を参照のこと。将来の見通しに関する記述
本ニュースリリースには、1933年証券法セクション27A(およびその改訂版)および1934年証券取引法セクション21E(およびその改訂版) が意味するところの将来の見通しに関する記述が含まれるか、含まれる場合がある。イングレディオンは、これらの将来の見通しに関する記述は当該記述に関するセーフハーバー(免責)条項の対象に指定する。将来の見通しに関する記述には、特に当社の2020年の実効税率や確約設備投資に関する予想や、上述の背景にある前提、期待または信念が含まれる。こういった記述は時に、「可能性がある」、「つもりである」、「する必要がある」、「予想する」、「想定する」、「信じる」、「計画する」、「予定する」、「推定する」、「期待する」、「意図する」、「継続する」、「仮の」、「見通し」、「展望」、「推進」、「機会」、「潜在的」、「暫定的」、その他の類似の将来の見通しを示す表現もしくはその否定的表現で特定することが可能である。本リリースにおける、または本リリースで言及する過去の事実に関する記述以外の全ての記述は、「将来の見通しに関する記述」である。これらの記述は現在の状況または期待を基にしたものだが、特定の固有リスクや不確実性の対象となっており、その多くが、予測が困難で当社の支配管理を超えたものである。当社としては、これらの将来の見通しに関する記述に反映された当社の期待は合理的な前提に基づいていると信ずるが、投資家の皆様におかれては、当社の期待が正しいと照明されるいかなる保証もないことに注意されたい。実際の結果や進捗状況は、以下のリスクや不透明性などの結果、当社の将来の見通しに関する記述で表明もしくは暗示した期待と大きく異なる場合がある。高果糖コーンシロップに関連するものを含む消費嗜好やイメージの変化、世界経済の状況や、とりわけ南米の経済、為替および政治状況や欧州の経済および政治情勢など、当社が原材料を買い付けたり、製造したり、製品を販売したりする世界の様々な地域や国の顧客や消費者に影響を与える一般的な政治、経済、ビジネスおよび市場の状況の影響、並びにこういった要因が当社の販売量、当社製品の価格、当社の信用市場へのアクセス、および当社が顧客から売掛金を回収する能力に与える影響、当社の年金資産から得る投資リターンにおけるマイナスの変化、食品、飲料、家畜栄養および醸造業界を含む、当社が顧客としたり当社売上の大きな部分を得たりしている主要業種の将来の財務パフォーマンス、遺伝子組み換えやバイオ技術を通じて開発した商品の受容の不透明性、当社が新しい製品やサービスを期待に添った速度や数量で開発したり取得したりする能力、米国および外国政府の政策、法規制および法遵守のコストの変化、当社の主力製品や副産物(特にコーン油)の市場や価格に関するものを含めたトウモロコシ精製業界や関連業界における競争面および顧客からのプレッシャーの増加、じゃがいもデンプン、タピオカ、アラビアゴム、および当社のいくつかの製品の基本となっている特定の種類のトウモロコシを含む原材料を利用できるかどうかやトウモロコシその他の原材料コストの将来的な上昇を顧客に転嫁する当社の能力、原材料やエネルギーの費用や利用できるかどうか、計画中のメンテナンスや投資プロジェクトを時間と予算に合わせて完了したり、当社のコスト・スマート・プログラムに従って並びに輸送・出荷費用に関連して予想する経費節減を達成したりする能力に関するものを含む、コストを抑制し、予算を達成し、期待されるシナジーを実現する当社の能力、通貨の変動、金利や外国為替の変動、および市場ボラティリティや、かかる変動に対するヘッジによる付随リスクの結果を含む、金融市場および資本市場が当社の借入コストに及ぼす影響、気候変動が及ぼす潜在的な影響、買収や戦略的連携を特定し有利な条件で成功裏に完了する当社の能力、並びに買収した事業の統合に成功する、または戦略的連携を成功裏に実行および維持し上述全てに関して期待する品時-達成する当社の能力、当社製造工場の稼働やボイラーの信頼性に関して困難が生じること、製品の安全性や質、および環境、健康および安全並び食品安全に関する法規制の遵守に関連するリスク、経済、政治その他、関税、割当および税に関するものを含めた外国で外国通貨を使って操業し国を跨いで製品を出荷する際に固有のリスク、妨害、安全保障上の違反または当社の情報技術システム、プロセスおよび施設に影響を及ぼす可能性がある失敗、満足な労使関係を維持する当社の能力、天候、自然災害、戦争もしくは類似の敵対行為、テロ活動やテロの脅威、新型コロナウイルスのようなパンデミックの発生もしくは継続、その他当社のビジネスに影響を及ぼす可能性がある重大なイベント、のれん代もしくは長期性資産の減損費用の認識の可能性、当社の税率変更や追加所得税負担へのエクスポージャー、並びに業務の成長と拡大のために資金を合理的な利率で調達する当社の能力。当社の将来の見通しに関する記述は記述日当日のみについてのものであり、当社は将来の見通しに関する記述を、新しい情報や将来のイベントや進展の結果生じた記述発表日以降のイベントや状況を反映するよう更新する、いかなる義務も負うものではない。これらの記述の1つまたは複数を更新もしくは修正しないとしても、投資家およびその他の者は当社が追加の更新や修正を将来行わないと結論づけるべきではない。上記その他のリスクに関する詳細な説明については、当社の2019年12月末日終了年次報告書フォーム10-Kおよびその後の報告書であるフォーム10-Qおよびフォーム8-Kの「リスク要因」を参照のこと。
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